さいたま市では洋服を資源物2類または燃えるゴミに出して処分できます。汚れや破損のない服は資源物2類に出してリサイクルすることが推奨されています。
自治体の回収以外にも服を無料で処分する方法をまとめました。服をまとめて処分したい方必見です。
さいたま市で服を処分する方法
さいたま市不用品回収センター
日常生活で不要になった服を処分する際、さいたま市では一般の燃えるゴミとは別のルールが定められています。
再利用可能な衣類はリサイクル資源として扱われ、ゴミの減量と資源循環が推進されています。以下では、さいたま市で服を処分・リサイクルする主な方法を解説します。
- 資源物2類に出す
- 燃えるゴミに出す
- 回収ボックスを利用する
- 販売店で回収してもらう
- 不用品回収業者に依頼する
資源物2類に出す
さいたま市では、衣類や布製品は「資源物2類(繊維)」に分類され、週1回の収集日に回収されます。燃えるゴミとは別の日程(各地域で決められた週1回、もえないゴミ・有害ゴミと同じ日)に、自宅近くの収集所へ朝8時30分までに出しましょう。
例えば、中央区大戸では月曜、大宮区三橋では水曜など地区ごとに収集日が異なるため、事前に確認が必要です。
資源物2類として出せるものは、古着やスーツ、ジャンパー、コートなどの衣類全般に加え、古タオル・毛布・カーテンなどの繊維製品も含まれます。目立ったダメージや汚れがない衣類が対象で、状態の良い服はリユース(再使用)やリサイクル資源として扱われます。
出す前にポケットに貴重品が残っていないか確認し、下着類は事前に洗濯して清潔な状態にしてください。
出し方のポイントは、透明または半透明の袋を使用し中身が見えるようにすることです。衣類は洗ってしっかり乾かし、たたんでひもでまとめます。ボタンやファスナーはリユースが目的のため、外さないでください。
収集日が雨天の場合は無理に出さず次週に持ち越すか、濡れないよう袋に入れて出す配慮をしましょう。これらの資源ごみとして出された衣類は、市のリサイクル施設で選別され、再利用可能なものは中古衣料として活用されます。
燃えるゴミに出す
再利用可能な衣類を燃えるゴミに出すと回収されない可能性があります。状態の良い服は必ず資源物2類として出しましょう。
穴あきや汚れが酷く再使用できない衣類や布団類は、資源物には出さず「燃えるゴミ」として処分します。さいたま市では基本的に衣類は資源回収を優先しますが、穴の空いた靴下やボロボロになった服など明らかに再利用不可能なものは燃えるゴミとして出しても構いません。
実際、ふとんや大きく穴が開いた衣類は資源物2類では収集されず、「もえるごみ」に分類されています。
- 穴あきや汚れが酷い衣類
- 再使用できない布団類
- 綿入り・羽毛入りの防寒着
- 革製品
- 汚れの酷い作業着
- 肌着類
燃えるゴミに出す場合は、市指定の半透明の袋に入れ、通常の可燃ごみ収集日に出します。週2回の可燃ごみの日の朝8時30分までに他の可燃ごみと一緒に出してください。ただし「まだ着られる状態の良い服」を燃えるゴミに混ぜて出すことは禁止されています。
再利用可能な衣類を可燃ごみに出すと回収されない可能性があるので注意しましょう。また、綿入り・羽毛入りの防寒着や革製品、汚れの酷い作業着、肌着類などもリサイクルに適さない場合は燃えるゴミに分類されます。
衣類を捨てる際は状態に応じて「資源物2類」か「燃えるゴミ」かを分別し、ルールに従い処分してください。
回収ボックスを利用する
さいたま市では、大型商業施設での衣料回収ボックスの常設サービスが始まりました。市と包括連携協定を結ぶイオン株式会社と協力し、市内のイオンモールに不要になった衣料品や雑貨類をいつでも持ち込める回収ボックスが設置されています。これにより、市の定期収集日を待たず買い物のついでに古着をリサイクルに出せるようになり、非常に便利だと好評です。
さいたま市不用品回収センター
回収品目は使わなくなった衣料品や雑貨など全般で、集められた品物はリユース・リサイクル業者と連携して再資源化されます。ただし、誰かに再利用してもらうことが前提のため、以下の品目は回収対象外となっています。
- 下着類・靴下類:衛生上の理由
- 水着・着物・制服:学校や会社の制服・体操着
- 靴類・バッグ類:衣料品以外の装飾品
- 破れ・シミが酷いものや極度の毛玉があるもの:状態不良品は不可
上記以外の一般的なトップス、ボトムス、ジャケット、コート、シャツ、スカートなどはブランドを問わず回収可能です。回収ボックスに投入する際は、中身が見える袋に入れたりせず、そのまま投入できます。
常設ボックスを活用することで、「捨てない」リサイクル習慣を身につけ、ごみ削減と資源循環に貢献できます。
ユニクロやGUなどの販売店で回収してもらう
不用になった衣類は、衣料品店の店頭リサイクルサービスを利用して処分・リサイクルすることもできます。特にユニクロやGUでは、自社グループの取り組み「RE.UNIQLO(リユニクロ)」として全店舗に回収ボックスを常設し、不要になった衣類を受け付けています。
回収対象はユニクロ、ジーユー、プラステで販売した全商品であり、ブランド内の商品であればインナーや靴下まで含めて回収可能です。店頭の専用ボックスに持参する際は、洗濯済みの清潔な状態であることが求められます。
回収された服は仕分け・選別され、状態の良いものは難民キャンプや被災地への衣料支援として提供され、傷んだものも断熱材や防音材などにリサイクルされます。ユニクロ・GU各店とも受付時間は店舗営業中で、費用は一切かかりません。
店頭回収のメリット
- 買い物のついでに持ち込める
- いつでも回収してもらえる
- クーポンやポイントがもらえる場合がある
- 環境保護に貢献できる
店頭回収のデメリット
- 店舗によって回収対象が限られる
- 店舗まで持っていく手間がかかる
- 大量の衣類を一度に処分しづらい
- 一部の店舗では自社製品のみ回収
H&MやZARAなどファストファッション各社も店頭で古着回収サービスを行っています。H&Mでは毛布やシーツ、靴下まで幅広くOKで、一袋分の古着を持ち込むと次回買い物時に500円OFFクーポンがもらえる特典があります。
ZARAでも全世界でリサイクル活動を行っており、全ての衣類・布製品・靴・アクセサリーが対象(状態が悪くても可)となっていて、店内の回収箱に密封した袋ごと投入する形で受け付けています)。
- ユニクロ・GU:自社製品のみ回収、難民支援や再資源化に活用
- H&M:ブランド問わず回収、500円OFFクーポン進呈
- ZARA:全ての衣類・布製品・靴・アクセサリーを回収
- 無印良品:自社商品の衣料品を回収、1000マイル付与
- 洋服の青山:スーツや学生服を回収、10%割引券進呈
そのほか、無印良品では自社商品の衣料品やタオル・シーツ類を店頭で回収し、着用可能なものは染め直してリユース商品化、不可能なものは繊維を再生素材にリサイクルする取り組みを行っています。
無印良品では店頭に回収ボックスは置かずスタッフへの手渡しとなりますが、1日1回の持ち込みにつきMUJI passportアプリに1000マイルを付与するインセンティブがあります。紳士服チェーンの洋服の青山でも他社製品を含むスーツや学生服の回収を常時実施しており、店舗に持ち込むとその場で使える10%割引券がもらえます。
回収されたスーツ類はフェルト生地に加工され、自動車の断熱材や防災用毛布として再資源化されたり、再流通可能なものは国内外で古着として再利用されています。
不用品回収を依頼する
大量の衣類や一度に処分したい服がある場合は、民間の不用品回収業者に依頼する方法もあります。引っ越しや大掃除で衣類が大量に出た、資源ごみの日まで待てない、といった場合に便利です。
さいたま市内には一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者が多数あり、自宅まで来てまとめて回収してもらえます。タンスいっぱいの衣類や布団・カーペットなど嵩張るものも含め、一括で引き取ってくれるため手間がかかりません。
不用品回収業者を選ぶ際は、さいたま市の一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者を選びましょう。無許可業者は違法な処分をする可能性があります。
ただし、民間業者利用には費用が発生します。料金は業者や回収量によって異なりますが、例えば「軽トラック載せ放題」で1万円前後~、1DK相当の量で3万円前後~が相場です。業者によっては衣類のみであれば数千円から対応してくれる場合もありますが、事前に見積もりを取り、料金プランを確認することをお勧めします。
不用品回収サービスを利用する際は、信頼できる許可業者かをチェックし、相場とかけ離れた高額請求をしないところを選びましょう。不用品回収の依頼方法は電話やWEB予約が一般的で、即日対応や土日祝対応可能な業者も多く存在します。どうしても自力で持ち出せない大量の衣類や、他の大型ゴミもまとめて処分したい場合の最終手段として検討すると良いでしょう。
さいたま市で服を処分するときの費用
- 市の資源物2類・燃えるゴミとして出す
- イオンモールなどの回収ボックスを利用する
- ユニクロ・GUなどの店頭回収を利用する
- H&Mなどのファストファッション店の回収サービスを利用する
さいたま市の通常のごみ収集(資源物2類・燃えるゴミ)を利用する場合、追加の処分費用は基本的にかかりません。家庭ごみの処理手数料は市民税等に含まれているため、資源ごみ・可燃ごみとして服を出す際に無料で収集してもらえます。
ただし、資源物2類として出す場合は洗濯や仕分けの手間がかかりますし、決められた収集日に従う必要があります。ルールを守って出せば費用負担なく処分できますが、違反すると収集されないこともあるため注意しましょう。
リサイクル回収ボックスや店頭回収を利用する場合も、基本的に費用はかかりません。むしろH&Mのクーポンや無印良品のマイル付与など、お得な特典を受けられるサービスもあります。
ユニクロやGUの店頭回収でも費用無料で、持ち込むだけで社会貢献につながります。こうした企業のリサイクル施策はCSR(企業の社会的責任)の一環であり、消費者が無料で参加できるよう設計されています。
- 不用品回収業者に依頼する(数千円~数万円)
- リサイクルショップでの買取(状態やブランドによっては買取不可)
一方、不用品回収業者に依頼する場合は有料です。衣類の量や他の粗大ごみの有無によって料金は変動しますが、前述の通り数千円~数万円程度の費用を見込んでおく必要があります。
業者によっては「○袋までいくら」「トラック積み放題プラン○円~」など料金プランが提示されていますので、複数業者で相見積もりを取り比較すると安心です。処分費用を抑えたい場合、まだ着られる服はできるだけ資源回収や店頭リサイクルに出し、どうしても残った破損衣類のみ業者に出す、といった工夫も有効でしょう。
なお、リユース可能な衣類についてはリサイクルショップでの買取も選択肢です。セカンドストリートなどの中古衣料品店に持ち込めば、状態やブランドによってはわずかでもお金になる可能性があります。ただし買取基準に満たないものは結局持ち帰りとなるため、売却が難しいものは初めから上述の無料回収サービスを利用するほうが手間がかかりません。
さいたま市で服を処分する場合、市の回収や店頭リサイクルであれば無料、民間業者利用なら有料となります。処分コストをかけたくない場合は、公的サービスと各種リサイクル制度を上手に組み合わせて、できるだけお金をかけずに服を手放す方法を選ぶと良いでしょう。
さいたま市で服を回収している場所一覧
さいたま市内で不要衣類を受け付けている主な回収拠点を、区ごとにまとめます。
店名 | 設置場所 | 受付時間 | 対象品目 |
---|---|---|---|
イオンモール浦和美園(衣料・雑貨回収BOX) | 2Fグローバルワーク横(緑区美園5-50-1) | 10:00〜21:00(専門店街営業時間内) | 衣料品・雑貨全般(下着・布団など衛生上NG品は除く) |
イオンモール与野(衣料・雑貨回収BOX) | 2Fローズコート(中央区本町西5-2-9) | 10:00〜21:00(専門店街営業時間内) | 衣料品・雑貨全般(下着・布団など衛生上NG品は除く) |
ユニクロイオンモール浦和美園店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(緑区美園5-50-1イオンモール浦和美園2F) | 10:00〜21:00 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
ユニクロイオンモール与野店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(中央区本町西5-2-9イオンモール与野2F) | 10:00〜21:00 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
ユニクロ大宮ステラタウン店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(北区宮原町1-854-1ステラタウン1F) | 10:00〜21:00 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
ユニクロルミネ大宮店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(大宮区錦町630ルミネ2・4F) | 平日10:00〜21:00/土日祝10:00〜20:30 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
ユニクロ浦和コルソ店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(浦和区高砂1-12-1コルソ3F) | 10:00〜20:00 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
ユニクロ浦和太田窪店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(南区太田窪1697-1) | 平日11:00〜20:00/土日祝10:00〜20:00 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
ユニクロ岩槻店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(岩槻区府内3-1-27) | 10:00〜20:00 | ユニクロ/GU/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
GUコクーンシティ店(RE.UNIQLO) | 店内ボックス(大宮区吉敷町4-263-1コクーン2・2F) | 10:00〜21:00 | GU/ユニクロ/PLSTの全商品(インナー・靴下含む) |
H&Mコクーンシティさいたま新都心店 | 店頭回収ボックス(大宮区吉敷町4-263-1コクーン2・2F) | 10:00〜21:00 | 衣類・布製品全般(ブランド不問/靴下・シーツ等可、下着は要店舗確認) |
上記のほか、市内各所のリサイクルショップでも古着の買い取り・引き取りを行っていますが、ここでは行政および主要アパレル企業の回収拠点を中心に掲載しています。
さいたま市で服を処分する方法まとめ
不要になった服でも、捨ててしまう前に資源として活かす道が数多く用意されているのがさいたま市の特徴です。市の資源物2類回収に出せば税金の範囲内で無料収集してもらえ、衣類は新たなリユース品や工業原料として生まれ変わります。
穴が開いて着られない物だけ燃えるゴミに回し、それ以外は極力リサイクルに回すことが推奨されています。
また、身近なショッピングセンターや衣料品店でも、古着回収ボックスや店頭引き取りサービスを活用できます。イオンモールでの常設回収BOX開始により、「捨てない」選択肢がさらに拡充しました。
ユニクロ・GU、H&M、無印良品など各店のリサイクル施策を利用すれば、処分と同時にクーポンやポイントが得られるメリットもあります。大量の衣類処分に困った際は、不用品回収業者という手もありますが、費用面を考慮するとまず自治体サービスや店舗回収をフル活用するのがお得です。